沖縄県南城市の丘の上に建つ「SURGA(KI-HOUSE)」は、世界的な建築家・窪田勝文氏(Kubota Architect Atelier)によってデザインされたミニマルな住宅です。この建築は、東側に広がる海の景観を最大限に活かすようにデザインされており、土地の文脈を尊重したデザインが特徴です。敷地は、琉球王国時代の聖地「斎場御嶽」と「神の島」と呼ばれる久高島の間に位置し、神聖な場所とされています。建物は2枚の壁と屋根で構成され、周囲の自然と調和するように配置されています。この住宅は、2023年に「Future House Award - USA」「4Future Awards - Canada」を受賞し、建築界でも高く評価されています。
構造
二枚のコンクリート壁を直交させて地面に埋め込み、屋根となるコンクリートスラブを平行に浮かせる構成。
これにより、台風などの自然災害に対する耐久性を確保しています。
空間体験
浮遊するスラブの低い軒をくぐり、スロープを降りてトンネル状の白い空間を抜けると、強烈な光に満ちた広大な景色が広がります。この一連の動線は、訪れる人の心を自然と一体化させ、自由な世界へと導くことを意図しています。